「忙しい」は、心の声を聞こえなくする
以前の私は、
「忙しい」ということを、どこかで頑張っている証拠のように思っていました。
仕事が立て込んでいる。
予定がたくさん入っている。
誰かから頼られている。
そんな毎日を過ごしていると、
「必要とされている」「ちゃんとやれている」ような気がしていたのかもしれません。
でも今は、少し違う見方をしています。
忙しさは時に、自分の心の声を聞こえなくしてしまう。
そんなふうに感じるようになりました。
忙しいと、「感じる」より「こなす」が先になる
朝起きた瞬間から、今日やることを考える。
仕事をして、家のことをして、
誰かから連絡が来れば返事をして。
ひとつ終わったら、また次へ。
そんなふうに毎日を過ごしていると、いつの間にか、
「私は今、どう感じているんだろう」
と立ち止まる時間がなくなっていきます。
本当は疲れているのに、
「まだ大丈夫」と思ってしまったり。
本当は少し休みたいのに、
「これくらいはやらなきゃ」と動き続けたり。
本当は気が進まないことにも、
「頼まれたから」「私がやったほうが早いから」と応えてしまったり。
忙しさそのものが悪いわけではありません。
ただ、忙しさの中にいる時間が長くなるほど、
自分の感覚よりも、「やるべきこと」や「周りから求められていること」を優先しやすくなるのだと思います。
「本当はどうしたい?」が分からないとき
私は普段、
「本当はどうしたい?」
という問いを、とても大切にしています。
でも、忙しさの真ん中にいるときに、いきなりそう聞かれても、答えが出てこないことがあります。
「どうしたいって言われても……」
そんなふうに、何も浮かばない。
それは、自分の気持ちがなくなったからではなく、
もしかすると、自分の気持ちを感じる余白がなくなっているだけなのかもしれません。
だから私は最近、
「本当はどうしたい?」
と問いかける前に、
「今、私はどう感じている?」
と、自分に聞くようにしています。
答えを出さなくてもいい
疲れている。
少し焦っている。
なんとなく落ち着かない。
今日は一人になりたい。
本当は、少し休みたい。
それくらいでいい。
すぐに何かを変えなくてもいいし、
正しい答えを見つけなくてもいい。
まずは、
「ああ、今の私は、こう感じているんだな」
と気づくこと。
それだけでも、自分との距離が少し近くなるように感じます。
そして、その小さな気づきが、
「今日は少し早く休もう」
「これは今すぐやらなくてもいいかもしれない」
「今回は誰かに頼ってみよう」
そんなふうに、今日の選択を少しだけ優しいものにしてくれることがあります。
心の声は、大きな声ではやってこない
「本当はどうしたい?」
その答えは、いつもはっきりした言葉で現れるとは限りません。
なんとなく疲れた。
少しモヤモヤする。
こちらのほうが心地いい。
そんな小さな感覚の中に、
今の自分を知るヒントが隠れていることもあります。
だからこそ、忙しいときほど、ほんの少しだけ立ち止まってみる。
深く呼吸する。
好きな香りを感じてみる。
温かい飲み物をゆっくり飲む。
窓の外を眺める。
ほんの数分でも、
「こなす時間」から「感じる時間」へ戻ってみる。
その余白が、自分の心の声をもう一度聞くための、小さな入口になるのかもしれません。
あなたは今日、
自分の心の声を聞く時間を持てましたか?
すぐに答えが見つからなくても大丈夫。
まずは、
「今、私はどう感じている?」
そんな小さな問いから、自分に戻る時間をつくってみてください。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(東京本部)心理カウンセラー
-
東京都品川区のメインルームを中心に、東京23区 神奈川県川崎市にて心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、ズームや電話等によるオンラインカウンセリングにて対応しております。
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