眠れない夜との向き合い方

明日も朝早いのに眠れない」
「ベッドに入ると、かえって頭が冴えてしまう」

そんな夜を経験したことはありませんか?

忙しい日々の中、眠れない夜は珍しいことではありません。
仕事や家庭の責任、将来への不安、更年期の心身の変化など……。心が休まらないまま夜を迎えると、眠りにつくのが難しくなります。

睡眠は、心と身体をととのえる大切な時間。

眠れない夜との向き合い方を知っておくことで、「眠れない=悪いこと」ではなく、自分をケアするきっかけに変えることができます。

|「眠れない夜」には理由がある

眠れない夜には、いくつかの背景があります。

  • 思考の暴走:ベッドに入ると、昼間の出来事や明日の予定が頭の中を駆け巡る
  • 心身の緊張:仕事でのストレスやプレッシャーが抜けきれず、体が休まらない
  • ホルモンの変化4050代女性に多い更年期による自律神経の乱れ
  • 環境要因:スマホのブルーライト、部屋の明るさや温度、騒音

眠れないこと自体が問題なのではなく、その背景に気づくことが大切です。

|今夜できる「セルフケア」3つの方法

眠れない夜に無理に眠ろうとすると、かえって焦りが強まります。そんなときにできる小さなセルフケアを3つ紹介します。

呼吸を整える

浅い呼吸は心の緊張を強めます。
ベッドの中で「4秒吸う 6秒吐く」のリズムで呼吸を繰り返すだけで、副交感神経が働き、身体がゆるみます。

香りで脳をスイッチオフする

香りは数秒で脳に届き、気分を切り替えてくれるサポートになります。
おすすめは、

  • ラベンダー(心を落ち着ける定番の香り)
  • ベルガモット(不安を和らげ、気分を前向きに)
  • ヒノキやユズ(和精油ならではの安心感)

ティッシュに1滴たらして枕元に置くだけで十分。眠れない夜の「香りの処方箋」になります。

ノートに書き出す

頭の中で考えを繰り返すと眠れません。
「気になること」「不安に思っていること」を紙に書き出すと、頭から一旦手放すことができます。

|翌日に引きずらない工夫

眠れない夜があっても、「私は大丈夫」と思える工夫を持つことが大切です。

  • 「眠れなくても横になって休むだけで身体は回復する」と捉える
  • 翌朝は朝日を浴びて体内時計をリセットする
  • 夜遅い時間のカフェインやスマホは控える

眠りの質は「夜だけ」でなく、「日中の過ごし方」「朝の習慣」とつながっています。

眠れない夜は、心や身体からのサイン。
無理に「眠らなきゃ」と思うのではなく、「今の自分に必要なケアは何だろう?」と立ち止まる時間に変えてみてください。

小さな呼吸、香りのサポート、書き出しの習慣。
それだけでも翌日の気分はずっとラクになりますよ。

投稿者プロフィール

長南 百合絵
長南 百合絵くれたけ心理相談室(東京本部)心理カウンセラー
東京都品川区のメインルームを中心に、東京23区 神奈川県川崎市にて心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、ズームや電話等によるオンラインカウンセリングにて対応しております。

あなたにとってのウェルビーイング(=心も身体も健康な状態)を大切にしましょう。

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